診療放射線技師

胸部エックス線検査のときの服装【現役診療放射線技師が答えます】

 

こんにちは、hiroshiと申します。

 

胸部エックス線検査のときにブラジャーやネックレスを外すようにに言われたんだけど…

 

人間ドックや健康診断に行くと必ず受ける胸部エックス線検査(胸部レントゲン)。

 

胸部エックス線検査は医師または診療放射線技師が撮影し、医師が画像を確認します。

 

検査を受ける際に女性はよく、診療放射線技師から「金具の付いた下着を外してください。」「ネックレスを外してください。」と言われると思います。

 

正直、「何で着替えなきゃいけないの?」「着替えるの恥ずかしいし、めんどくさい!」と思うことありますよね。

 

そんな疑問やわずらわしさを解決できる記事になっています

 

この記事を書いているぼくは、診療放射線技師としてほぼ毎日、胸部エックス線検査を行っています。
hiroshi

 

この記事では、「何で外さなきゃいけないの?」「ブラジャー以外だったらどんな下着だったらいいの?」と疑問を持つ人のために、ブラジャーやネックレスを外す理由を説明し、どんな下着ならいいのかを紹介します。

 

※本ページにはプロモーションが含まれます。

 

ブラジャーやネックレスを外す理由

 

結論から言うと、「正しい診断ができなくなるから」です!

 

ブラジャーにはホックやワイヤー、アジャスターのところに金属やプラスチックが使われています。

 

金属やプラスチックが、レントゲン(エックス線)画像に写り込んでしまい、医師が病気の有無が正しく診断できなくなってしまうのです

 

胸部エックス線検査を受けると、このような画像が撮影されます。

 

 

画像の赤○で囲ってあるところが肺になります。

 

 

両肺の中に白く斜めの線で写っているのが肋骨です。

 

レントゲン(エックス線)画像では、骨や金属などは白く写り、空気が多い肺は黒く写ります。

 

 

この画像はブラジャーの金具が実際に写り込んだものです。

 

ポイント

医師は画像を見て、ブラジャーの金具が写っているのはすぐにわかります

ですが、この金具と重なってしまった病気を確認することは困難です

 

医師は画像を見て、1㎝以下の病気も確認しています。

 

もし、この部品と病気が重なっていた場合、健康診断の目的である、早期発見ができなくなるでしょう

 

「肺に写らないように少しずらせばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、胸部エックス線検査では、肺の病気だけでなく、心臓や気管支なども診ています。

 

心臓や、気管支にも金具やプラスチックが重ならないようにする必要があるのです。

 

金具などがジャマにならないように、検査前には必ず外しておきましょう

 

正しい診断を受けるために、ブラジャーやネックレスは外して検査を受けましょう。
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胸部エックス線検査を受けるときにおすすめの下着・服装

おすすめの下着

 

上記で説明したように、検査を受ける前にブラジャーやネックレスを外す理由は分かったけど、それでも下着を外すのは恥ずかしいし、めんどくさいですよね。

 

そんな方は、ブラトップを選びましょう!

 

ポイント

ブラトップには、ワイヤーやホックの金具類がついていないため、着たまま検査を受けることができます

 

無印良品やユニクロのもので大丈夫です。

 

おすすめの下着

※楽天では取り扱っていません。

 

中に入っているカップはレントゲンでは写りません。

 

ただし、ブラトップでもキャミソールタイプのものは避けてください。

キャミソールタイプのものには、肩紐のところにアジャスターが付いているものもあるため、画像に写り込んでしまう可能性があります。

 

選ぶなら、金具やプラスチックの付いていないタイプにしましょう

 

購入される前に一度、金具やプラスチックなどが付いていないか確認しましょう。

 

おすすめの服装

 

次に服装ですが、できれば無地のTシャツにしましょう

 

なぜ無地がいいかというと、装飾や分厚いプリントが画像に写り込む可能性があるからです

 

また、ボタンが付いたシャツやポロシャツも、ボタンが写り込む可能性があるので、検査を受ける前に必ず着替えさせられるので避けましょう。

 

そのため、無地のTシャツがベストです。

 

生地の素材や色に関してはどんなものでもかまいません。

 

撮影するのは上半身だけのため、下に履くズボンやスカートも特に指定はありません。

 

※病院によっては健康診断を受ける前にあらかじめ、専用の検査着に着替えさせられるところもあります。
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服装以外の注意点

 

「シップ」や「ピップエレキバンなどの磁気治療器」、「ホッカイロ」を付けたまま検査を受けてやり直しになる方がいます。

 

これらも、レントゲン(エックス線)画像に写ってしまうのです。

 

検査を受ける前には診療放射線技師が確認すると思いますが、外し忘れないように気を付けましょう

 

以外と知られていないのが髪の毛です。

 

髪の毛も画像に写り込んでしまうことがあります。

 

髪の毛が背中まで伸びている方は、背中にかからないように頭の上側でまとめておきましょう。

 

まとめ

 

今回は胸部エックス線検査での下着・服装に関して説明、紹介をしてきました。

 

胸部エックス線検査でブラジャーやネックレスを外すのは、

 

医師が病気の有無が正しく診断できなくなってしまうためです。

 

胸部エックス線を受けるときの服装は以下のポイントに注意しましょう。

 

ポイント

  • 胸部エックス線検査を受ける前には、必ずブラジャーやネックレスを外しましょう。
  • 下着を外すのがめんどくさい方は、ブラトップをつけましょう。
  • ブラトップの上は無地のTシャツを着ましょう。
  • ホッカイロ、湿布、ピップエレキバンなどは外しましょう。
  • 髪の毛が背中にかからないように頭の上側でまとめましょう。

 

 

正しい診断を受けるためにも、診療放射線技師の指示に従っていただけたら大変ありがたいです。

 

胸部レントゲンを受ける方はぜひ下の記事もぜひ参考にしてください。

 

胸部レントゲンで息を吸う理由【診療放射線技師が答えます】

 

今回は、以上になります。

 

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