こんにちは、hiroshiと申します。
診療放射線技師になりたいけど、学校選びに悩んでいる人は少なくないでしょう。
この記事を読んでいただくと、大学か専門学校で悩んでいる方は解決できると思います。
この記事では、「診療放射線技師になりたいけど、大学か専門学校で悩んでいる…」「専門学校のメリット・デメリットが知りたい!」
そんな人のために「診療放射線技師のなり方」を説明した後、「専門学校の卒業生目線からの専門学校のメリット・デメリット」を紹介していきます。
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目次
診療放射線技師になるには
「文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した診療放射線技師養成所において、3年以上診療放射線技師として必要な知識及び技能の修習を終えたもの」
ポイント
最低でも3年は養成校に通う必要があります。
残念ながら診療放射線技師の養成校に通信制の学校はありません。
そのため、専門学校か大学に進学する必要があります。
養成校で卒業見込みをもらい、国家試験を受けて合格すれば、診療放射線技師として働くことができます。
診療放射線技師の国家試験の合格率は2020年度(第72回)では82.3%となっています。新卒者だけを見ると92.2%もあります。
最近の合格率を見てもだいたい70%は超えています。
養成校の卒業見込みがもらえたら、国家試験も合格できるでしょう。
では、次に専門学校のメリット・デメリットを紹介していきます。
専門学校のメリット
1:大学よりも1年早く就職できる
専門学校は4年制の学校もありますが、3年制の専門学校が多いため、3年制の学校を選べば、4年制の大学よりも1年早く就職することができます。
そのため、一度社会人になってから専門学校に通う人も早く就職できるからという理由で来る方が多いです。
ぼくも早く就職してお金を稼ぎたいと思ったので、専門学校に進学しました。
2:私立大学よりも学費が安く済む
私立大学の初年度納入金の平均は179万円、2年次以降の学費の平均は156万円。
これが3年分あるので、156万円×3年分=468万円となります。
1年目の納入金と2年次以降の学費を足すと、
私立大学の総合金額の平均は179万円(初年度)+156万円(2年次)+156万円(3年次)+156万円(4年次)=647万円です。
これに4年分の生活費、その他雑費を含めると700万円は超えます。
専門学校の初年度納入金の平均は144万円、2年次以降の学費の平均は113万円。
これが2年分あるので、112万円×2年分=224万円となります。
1年目の納入金と2年次以降の学費を足すと、
専門学校の総合金額の平均は144万円(初年度)+112万円(2年次)+112万円(3年次)=368万円です。
これに3年分の生活費、その他雑費を含めて計算すると、私立大学よりも約半分の金額で済ませることができます。
3:比較的入学するのが簡単
国公立の大学や、私立の大学では入学するまでに、センター試験や2次試験、各私立大学の入学試験があります。
簡単ではないので受験勉強が苦手な人はここが「鬼門」になるでしょう。
そもそも大学に受からないと診療放射線技師を目指すこともできません。
専門学校は大学の入学試験よりも比較的簡単で入りやすくなっています。
だいたいの専門学校は入学試験が
・数学または理系科目
・小論文
・面接
となっているため、大学の入学試験よりも試験の対策がしやすいですよね。
専門学校によってはオープンキャンパスでどんな感じの試験か説明もあるそうです。
4:夜間の学校がある
専門学校によっては夜間の学校もあります。(※夜間の場合は4年制)
午前中は働いて、夜から学校に通い、勉強をするという選択肢もあるでしょう。
夜間の場合、昼間のときよりも学費が安くなります。
働きながらでないと学校に通えない人にはすごく便利な制度ですよね。
学校によっては、病院でのアルバイトの紹介もあります。
病院で実際に患者さんと関わることで、卒業後の病院での勤務のイメージがつきやすくなると思います。
専門学校のデメリット
1:大学に比べて実習先、設備がショボい
大学は大学附属の病院があるところが多いので、臨床実習を附属の病院で行うことが多いでしょう。
附属の病院がない場合でも、多くの大学は他の大学病院や国立系の病院が臨床実習先にあります。
専門学校の場合、臨床実習先に大学病院や国立系の病院がないわけではないと思いますが、全員が行けるとは限りません。
他の総合病院やクリニックなどが実習先なってしまうかもしれません。
設備に関してもやはり専門学校のほうが劣ってしまうところがあるでしょう。
設備等に力を入れている学校もあるようですが、その分、維持費等で学費が少し高くなるようです。
専門学校に比べて、私立大学の学費が高いのはそういった面も関与してくると考えられまね。
実習先や設備の優劣で、勉強に対してのモチベーションが大きく変わってくるでしょう。
実習先、設備がいいとモチベーションが上がる理由
・新しい装置に触れることでテンションが上がり、実技の時間が楽しくなる
・大学病院などの医療の最先端を見ることで、今後の勉強への意欲・やる気が高まる
・実習先の病院に就職するということも少なくない
上2つの理由は書いてある通り、勉強に対してのやる気につながります。
3つ目の理由の意味は、実習先で気に入られると、病院側から声をかけてくることもあるのです。
病院側も面接のときに初めて会う人より、どんな人なのかある程度分かっている人の方が雇いやすいですよね。
なので、できればいい病院が実習先の方がいいですよね。
就職活動のときに苦労せずに済みますよ。
2:病院によっては就職、給与に差がでる
大学病院や国立系の病院が募集を出せば、多くの就職希望者がいるでしょう。
その中で同じ能力の人がいたとして、専門卒と大卒だとやはり大卒の人が就職に有利になります…
大卒の人に就職で負けないためには、学生のうちに「第一種放射線取扱主任者」という資格を取っておいた方がいいでしょう。
また、大学病院や国立系などの大きな病院では大卒と専門卒で給与、昇給に差があります。
病院によっては2万円近く基本給に差が出るところもあります。
地方の公立病院や民間の総合病院などは差があまりないように感じます。
3:3年制の学校は時間が足りない
国公立大学や私立大学、4年制の専門学校が4年かけてじっくり勉強していく内容を、3年間で終わらせなければなりません。
高校の授業のように朝から夕方まで何コマかの時間割にそって授業を行っていきます。
その中には実技や実験も含まれています。
実験後にはレポートの提出があり、毎日の授業の後にまとめなければならないので、これも相当きついです。
4:大学よりも合格率が低い
2020年度(第72回)の合格率は専門学校の新卒の合格率は88.3%、それに比べて大学の新卒の合格率は93.7%と5%近く差ができています。
専門学校は入るのは比較的簡単ですが、出る(合格)までが大変です。
逆に、大学は入るのは大変ですが、出る(合格)のは専門学校より少しは簡単かもしれませんね。
まとめ
今回は専門学校のメリット・デメリットを紹介してきました。
メリット
1:大学よりも1年早く就職できる
2:私立大学よりも学費が安く済む
3:比較的入学するのが簡単
4:夜間の学校がある
デメリット
1:大学に比べて実習先、設備がショボい
2:病院によっては就職、給与に差がでる
3:3年制の学校は時間が足りない
4:大学よりも合格率が低い
診療放射線技師になりたくて、学校選びに悩んでいる人へ、結論を言います。
ポイント
国公立の大学を目指せる人は第一志望にするべき
当たり前かもしれませんが、やっぱり国公立大学は強いです。
学費の面でも私立大学、専門学校の2つよりも断然安いですし、就職にも有利になります。
次は人それぞれですね。
・早く就職したい、お金をかけたくない人は専門学校
・お金に余裕があり、ゆっくり勉強したい人は私立大学
就職や設備等を考えると私立大学に行ったほうがいいですが、3年制の専門学校に行くよりも倍近くの金額がかかります。
奨学金を借りるなど様々な方法はありますが、できれば安く済ませたいですよね。
学費や生活費を出してくれる親のことを考えると、私立の大学よりも安く済む、専門学校の選択も決して悪くないです。
正直、奨学金を多く借りるのはおすすめしません。
就職してから、返済することを考えるとできるだけ少ない方がいいです。
ぼく自身、もし私立大学に通って、今の奨学金より多く借りていたらと考えると、学費の安い専門学校でよかったと思います。
専門学校は大学に比べると劣る部分もありますが、自分の頑張りしだいでどうにでもなります!
専門学校でもいい病院に就職できます。
まずは、気になった学校の資料請求をしてみましょう。
これから診療放射線技師を目指すぞ!という方はぜひ参考にしてください。
今回は以上になります。