こんにちは、hiroshiと申します。
診療放射線技師を目指すなら、単位取得の中に「臨床実習」が必ずあります。
臨床実習は実習先の病院に少人数で、1ヶ月くらい通わなければならない場合が多いので、「臨床実習イヤだなあ」と思っている人は少なくないと思います。
積極的に実習に臨むことができる「コミュ力おばけ」な人は臨床実習で苦労することなく過ごせると思いますが、人見知りで「コミュ障ぎみな人」はかなりキツいですよね。
ですが、国家試験の問題に臨床実習中に見たり聞いたりした内容がけっこう出てきます。
なのでストレスを感じながら、身を削る思いで臨床実習に行くのであれば、せめて自分にとって有意義なものにしたいですよね。
この記事を読んでもらえば臨床実習期に対する、不安がなくなります。
今回は少しでも楽に実習期間を過ごすために「臨床実習に行く前に勉強しとくべきこと」「実習期間中どんなことを質問するか」「臨床実習期間これだけ意識しておけば大丈夫といえる最強のコツ」を紹介します。
※本ページにはプロモーションが含まれます。
臨床実習に行く前に何を勉強しとくべきか
そもそも、臨床実習は一般撮影、CT、MRIなどがメインの「画像検査技術学臨床実習」と「核医学検査技術学臨床実習」「放射線治療技術学臨床実習」の3項目があります。
どの項目でも共通して必要なことを勉強しておけば、勉強する時間を短縮することができますよね。
勉強しておくと実習期間中、少しでも楽に過ごせる教科を紹介します。
1.解剖学
オススメは解剖学です。
とりあえず、解剖学を勉強しておけばなんとかなります。
解剖学は今のうちから勉強しておいて損することはありません。
ポイント
解剖学は国家試験でも出ますし、放射線技師として働いていくのならば、絶対に必要な知識です。
特に、画像検査での実習は解剖学の知識があれば、臨床実習で学ぶことの理解を深めることができます。
また、放射線技師の方から質問されることも解剖学的なことが多かったので、解剖学の知識があれば質問にも答えることができますよね。
「血管の流れ」「臓器や骨の名称」「臓器のはたらき」などがわかっていれば、画像検査、核医学、放射線治療のどの臨床実習でも楽に過ごせます。
2.機器学
機器学などは正直、教科書を読んで勉強しててもイマイチわからないと思います。
学校で授業を受けたり、教科書を読んだりしてもイメージが付かず理解しにくい教科の1つです。
実際に装置を見たり触れたりすることでイメージがつきやすくなるので、実習中は装置の見学を積極的にするのをおすすめします。
なので、機器学は教科書をザーッと目を通しておくくらいでいいです。
その中で、特にわからないものを見学させてもらいましょう。
注意ポイント
注意していただきたいのは、MRIの原理的な部分は実習でもわからないと思います。
電磁波など目に見えない物なので、これは見学しても正直わかりにくいです。
放射線技師でもMRIの原理をきちんと理解している人は少ないと思います。
臨床実習に行く前は、MRIでは原理的なことよりも、画像所見を勉強するのがおすすめです。
実習先でもMRIの画像を見る機会は多いと思うので、そのときに、色々質問するといいと思います。
臨床実習に行く前は、解剖学を勉強して、機器学の教科書に目を通しておくくらいで大丈夫です。
予習するのがめんどくさいという人でも、せめて「わからないところが分かっている」ようにしておけば、イヤな臨床実習も有意義なものになります。
臨床実習中にどんなことを質問するか
複数人でまとまって見学できたらいいんですが、1人だけで見学しなければならない場面もあります。
放射線技師の方がずっと説明してくれたらいいんですが、どうしても沈黙の時間ができることもあるでしょう。
沈黙でも耐えられる人ならいいですが、気まずくなり、沈黙を避けるために質問することもありますよね。
そんなときに「何を聞いたらいいんだろう」と困ってしまう場面があると思います。
そんなときは、どんなことを質問するかあらかじめ決めておけばいいんです。
質問例
「どんなことに気をつけながら撮影しているんですか?」
「患者さんとの接遇で気をつけることはありますか?」
「この撮影でどんなことがわかるんですか?」
「苦手な撮影とかありますか?」
「これから勉強しとくべきことってありますか?」
オススメの質問は、「撮影方法に関して」や「患者さんとの接遇」などです。
技師の方と親しくなれば悩み的なことも質問していいと思います。
ポイント
質問を考えておくのに最強なのは「国家試験の過去問を解いてわからなかったことを聞く」です。
自分の勉強にもなるし、話をつなげるいい話題にもなりますね。
実習期間中に国試の過去問を解くのもいいでしょう。
過去問を解いてわからなかったことを聞くのは本当にオススメです。
国家試験のおすすめの勉強法と参考書をまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
実際、そう思っちゃいますよね。
ぼく自身そう思っていました。
上記の「国家試験のわからなかったことを聞く」はぼくの友達がやっていたことです。
コミュ力おばけだったので、国家試験の過去問でわからなかったことをドンドン質問していました。
その結果、実習先に気に入られて、今ではその病院で働いています。
臨床実習では実習先の病院に就職できる可能性もあるので、少しでもいい印象をもってもらえた方がいいですよ。
なので、できる人は積極的に質問するのをおすすめします。
臨床実習中にこれだけやっとけば大丈夫といえる最強のコツ
そんな方でも勉強せずに実習期間をなんとか過ごす最強のコツがあります。
ポイント
実習期間をうまく過ごす最強のコツは「あいさつ」「返事」「お礼」の3つです。
極論を言えば、「あいさつ」「返事」「お礼」がきちんとできていれば、とりあえずなんとかなります。
「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょうが、できない人もいるんです。
正直、「当たり前のこと」ができていれば悪い印象を与えることはありません。
「あいさつ」「返事」「お礼」がきちんとできれば、臨床実習はなんとかクリアできるでしょう。
あいさつ
朝、病院に着いたら当たり前とは思いますが、職員に必ずあいさつしましょう。
元気よく「おはようございます」をきちんと言うだけでも印象はかなりよくなります。
帰るときには「お疲れ様でした」「失礼します」など必ずひとこと言って帰りましょう。
朝のあいさつができても、帰るときにあいさつができてない場合があるので、帰るときも忘れないよう気をつけましょう。
返事
次に返事です。
「〜してください」「〜しといてね」など指示される場面があると思います。
そのときに、「はい」「わかりました」などきちん返事をしましょう。
ポイント
ポイントは相手に聞こえる声の大きさで返事をしましょう。
自分は返事をしたつもりでも、相手に聞こえていなければ意味がありません。
「もともと声が小さい人」「緊張で声が小さくなってしまいがちな人」は特に注意しましょう。
あとは指示されたことをきちんとやっておけば大丈夫です。
指示されたことを忘れて、「から返事」にならないように注意してくださいね。
お礼
最後に「お礼」です。
これは意外とできてない人もいます。
教えてもらったら「ありがとうございます」「勉強になりました」などひとことお礼が言えるいい印象を持ってもらえます。
お礼も忘れずに必ず言いましょう。
注意ポイント
上記の3つのコツはあくまでもその場しのぎのものです。
上記の3つのコツはあくまでも臨床実習をクリアするためのもの。
いくら、上記の3つのコツがうまくできても、あらかじめ勉強はしていった方がいいです。
自分で勉強してきたことの確認もできるので、より理解を深めるいいチャンスになります。
臨床実習は自分のレベルアップに必要ないい経験になるのは間違いありません。
国家試験に合格して、診療放射線技師になったら同じ仕事をすることになります。
生で診療放射線技師の仕事を目にすることで、モチベーションも上がりますよ。
ぜひ臨床実習を有意義なものにしてくださいね。
ただ、「どうしても臨床実習がツラくて、早く終わってほしい」「勉強したくない」という人は「あいさつ」「返事」「お礼」をきちんとするだけでもいいと思います。
正直、「めんどくさいな」「媚び売ってるだけじゃん」と思う人もいると思いますが、これができるできないで、実習期間中の過ごしやすさがかなり変わってきます。
自分が逆の立場になったとき、不愛想な学生に教えるよりも、きちんと「あいさつ」「返事」「お礼」ができる学生に教えた方が気持ちがいいですよね。
相手に不快感を与えてしまったら、実習期間も過ごしにくくなってしまいます。
「どうしても臨床実習がツラくて、早く終わってほしい」「実習期間中に勉強したくない」っていう人は、せめて「あいさつ」「返事」「お礼」だけでも頑張りましょう。
臨床実習が憂うつな人へ
知らない場所で知らない人と過ごすのって苦手な人にとってはかなりストレスですよね。
しかも、実習期間中に何度か質問される場面があると思います。
こんな不安のせいで臨床実習が憂うつな人もいると思います。
そんな人は肩の力を抜きましょう。
「学生なので、わからなくて当たり前」
これから勉強していけば全然大丈夫です。
わからない場合は素直に「わかりません」って言っちゃいましょう。
わからないことはわかりません。
なかには「こんなこともわからないの」とか言ってくるウザい技師もいるでしょうが、そんなことは全然気にしなくて大丈夫です。
笑って「勉強不足ですいません」とか言っときましょう。
今から勉強していけばいいんです。
ただ、質問されても「知ったかぶりをする」のはダメですよ。
相手も教えてくれなくなることがあるので、せっかくの学べるチャンスを逃してしまうことになります。
知ったかぶりをするのはやめてくださいね。
教えてもらったあとはきちんとお礼を言いましょう。
これだけで大丈夫です。
「わからなかったら恥ずかしい」「質問されたらイヤだなあ」など考えすぎて憂うつになっていると実習期間中しんどいですよ。
どうしてもイヤな人は無理をする必要はないと思います。
臨床実習はあくまでも単位が取れればいいんです。
国家試験に受かって診療放射線技師になるのが一番重要なことですよね。
臨床実習は通過点です。
臨床実習に慣れてきて、できそうだなと思った人は少し頑張ってみるくらいで全然いいと思います。
肩の力を抜いてある程度テキトーで行きましょう。
まとめ
今回は少しでも楽に実習期間を過ごすために「勉強しとくべきこと」「どんなことを質問するか」「これだけで大丈夫といえる最強のコツ」を紹介してきました。
勉強しておくべきこと
解剖学
- 血管の流れ
- 臓器や骨の名称
- 臓器のはたらき
機器学
教科書だけではイメージしにくいため、臨床実習中によく装置の見学するのがおすすめ。
機器学の教科書をザーッと目を通しておく程度で大丈夫。
臨床実習中にどんなことを質問するか
質問例
「どんなことに気をつけながら撮影しているんですか?」
「患者さんとの接遇で気をつけることはありますか?」
「この撮影でどんなことがわかるんですか?」
「苦手な撮影とかありますか?」
「これから勉強しとくべきことってありますか?」
ポイント
質問を考えるときにおすすめなのは「国家試験を解いてわからなかったことを質問する」
臨床実習中にこれだけやっとけば大丈夫といえる最強のコツ
- あいさつ
- 返事
- お礼
とりあえずこの3つができていれば、臨床実習はなんとか大丈夫です。
当たり前のことを当たり前にするだけで、いい印象を持ってもらえます。
いい印象を持ってもらうだけでも、実習期間中の過ごしやすさが大きく変わってきます。
臨床実習が不安な人はぜひ参考にしてください。
今回は以上になります。